ビデオ通話アプリ”パープル”体験記での特別な体験
妻が実家に帰ってから、
家に一人で過ごす日々が続いていた。
仕事に打ち込むことでなんとか紛らわせようとしていたが、
夜が深まると、
どうしても心にぽっかりと穴が開いたような寂しさを感じる。
最初はこの一人の時間を楽しめるだろうと思っていたが、
夜が長くなるにつれて孤独感が増していった。
そんなとき、数日前にふと使ってみた
「ビデオ通話アプリ」で出会った女性、
きみか
のことが頭をよぎった。
24歳、
どこか無邪気で、
それでいて大人の余裕を感じさせる
彼女の話し方に引き込まれていたのを覚えている。
最初の通話では、軽い雑談の中にも妙な緊張感があり、
まだお互いの距離感を測り合っているような微妙な空気が漂っていたが、
それがかえって印象に残っていた。
妻がいないこの時間、
再び彼女と話したいという衝動にかられ、
アプリを開いた。
きみかがオンラインでいるのを見つけ、
思わず通話リクエストを送る。
少しの間を置いて、彼女が応答した。
「またお話できるなんて嬉しいな」と、
画面越しに彼女は笑顔を向けてきた。
その笑顔は前回と同じように自然で、
どこか無防備な感じがしていた。
まるで彼女がこちらの状況を察知しているかのような安心感を覚える。
「こんばんは。君との話、なんとなく忘れられなくて」と素直に言うと、
きみかは軽く笑いながら
「私も同じよ。前回、なんだかんだで気が合っちゃったから」と返してくる。
その声には、どこか含みのあるトーンが混じっていた。
「また話せてよかったよ。今日は何してた？」と聞くと、
軽い会話が始まったが、
前回とは違う微妙な緊張感が漂っているのを感じた。
「今日はずっと家にいたの。君と話すのが一番の楽しみだったかな」と冗談交じりに答えると、
彼女は少し笑って「奥さん、まだ実家なんでしょ？」と、
確認するかのように聞いてきた。
「そうなんだ。ちょっと長く滞在するみたいで、一人でいる時間が増えてね」と言い訳がましく答えると、
きみかは少し微笑みを浮かべながら
「じゃあ、私と話すのがちょっとした息抜きってことかしら？」と挑発するような笑顔を見せた。
その笑顔には、どこか危険な香りが漂っていた。
「そうかもしれない」と軽く冗談めかして返したが、
心の中では何かが大きく揺れ動いていた。
妻がいない間に、
こうして他の女性と夜に通話をしていること自体が、
すでに一線を越えているような感覚を抱かせた。
彼女の無邪気な笑顔と、
わずかに見え隠れする大人の色気が、
さらにその感覚を強めていく。
「今日はちょっと前よりもリラックスしてる感じね」と、
きみか が言った。
画面越しに感じる彼女の仕草は、
前回以上に自然で、
距離が縮まったように感じた。
髪を無造作にかきあげたその動作が、
画面越しでもやけに色っぽく映った。
「前よりも、少し近づけた気がするよ」と応じると、
彼女は小さく笑いながら「もっと近づけるかもね」と言った。
その一言が、単なる会話以上の意味を持ち始めているのがわかった。
「近づきすぎると、危ないんじゃない？」と冗談めかして言いながらも、
内心ではその危険さに引き寄せられている自分がいた。
妻がいない間、
こんな形で他の女性と会話をしていること自体が背徳的なスリルをもたらしていた。
「危険な方が、スリルがあって面白いでしょ？」と、
彼女は軽いトーンで返してきたが、
その言葉には明らかに何か含みがあった。
通話が進むにつれ、
いつの間にかお互いの距離がぐっと縮まっているのを感じた。
このままでは、
どこかで一線を越えてしまうのではないかという
緊張感が胸の中で渦巻いていたが、
彼女の笑顔とその背後に潜む魅力に抗えない自分がいた。
通話が終わった後も、
彼女の声や仕草が頭の中に残り続けた。
きみかとの会話は、
ただの雑談を超えた何かが含まれていた。
妻がいない間に楽しむ秘密の時間。
その背後には、
徐々に大きくなっていく危険な感情が静かに存在しているのを感じていた。
